ブライダルフェアや式場見学に行って気に入った式場が見つかったら「仮予約」、そして「本契約」へと進みます。
ここでは式場と「契約するときの注意点」をまとめています。
結婚式は高い買い物です。契約後はキャンセル料がかかってしまうので、不安な点や曖昧なところは契約前にしっかりとチェックしましょう。
仮予約とは?
会場見学やブライダルフェアに参加してとても気に入った会場があったけど、他の会場も見学してみたい!
でもその間に希望の日取りが埋まってしまったらどうしよう
そんなときに利用したいのが「仮予約」です。
仮予約とは、気に入った会場の日取りを、他の予約が入らないように無料で押さえてもらえるシステムのこと。
多くの会場がこの「仮予約システム」を導入しています。
仮予約の期間は会場によって異なりますが、7日から10日ほどが一般的です。その期間中ならキャンセル料もかかりません。
他の会場との比較に使えたり、じっくり検討する時間に使えるんですね。ありがたい!
仮予約は便利なシステムですが、あまりに多くの式場を仮予約するのはやはりマナー違反。仮予約中は会場も他の予約を入れられなくなってしまうからです。
仮予約は多くても2、3会場に留めておきましょう。
超重要! 仮予約時にここだけは絶対確認!
仮予約はとてもありがたいシステムですが、注意点もあります。
仮予約期間中にこちら側から「キャンセル」の連絡をしないと、自動的に「本契約に移行」してしまう場合があります。
本契約後のキャンセルはキャンセル料がかかってしまいます。
仮予約時に必ず以下の項目をチェックスしてください。
- 仮予約の期間はいつまでか
- 仮予約の期間が過ぎたらどうなるのか?
(自動的にキャンセルになるのか、こちらからキャンセルの連絡を必要があるのか?)
絶対確認!
本契約とは?
本契約とは文字通り、結婚式場と正式に契約を交わすことです。
ほとんどの会場では、本契約をするときに「内金」や「予約金」を支払うのが一般的です。もちろんこの「予約金」や「内金」は結婚式の費用に充当されます。
内金の相場は5万円から10万円です
本契約を交わした後はキャンセル料がかかります。
結婚式場のキャンセル料は高額なので、契約の際は慎重に行うようにしてください。
(後述しますが、結婚式場との契約にはクーリングオフが適用されません)
キャンセル料の目安
キャンセル料の目安は以下の通りです。
解約期日 | キャンセル料の相場 |
---|---|
364日目以降180日目まで | 申込金の50% + 印刷物等の実費 |
179日目以降150日目まで | 申込金の全額 + 印刷物等の実費 |
119 日目以降90日目まで | お見積額の20% + 印刷物等の実費 |
89日目以降60日目まで | お見積額の30% + 印刷物等の実費 |
59日目以降30 日目まで | お見積額の40% + 印刷物等の実費 |
29日目以降10日目まで | お見積額の45% + 印刷物等の実費 |
9日目以降前日まで | お見積額の45% +納品済み物品等の実費 + その他外注品等の解約料の額 |
挙式日が近づくにつれキャンセル料が高くなっていくことが分かりますね。
例えば見積額が200万だとしたら、20%でも40万円ですからね。本当に馬鹿にできない金額です。
本契約前の注意点
大事なことなので繰り返しますが、本契約をしてしまうと後からキャンセル料がかかってしまいます。
契約前には必ず以下の項目をチェックしましょう。
- 提示された見積書をチェック
- 支払期日をチェック
- 支払い方法をチェック
- 税込み?税抜き?
- キャンセル料をチェック
- 担当プランナーさんをチェック
- ゲストの交通手段など
一つ一つ確認していきましょう。
1.提示された見積書の内容をチェック!
契約前に提示された見積書は、本契約後にオプションを追加することで金額がぐんぐん上がっていきます。
ゼクシィ結婚トレンド調査によると、平均で100万円以上上がることが分かっています。
契約前の見積書のチェックは必須です!
後から金額が上がるのを防ぐためには契約前に「自分の希望や要望を最大限詰め込んだ見積もり」を作ってもらうことです。
具体的には、
- 予想の最大人数で見積もりを作ってもらう
- オプションで迷ったらとりあえず見積もりに入れておく
ということです。
オプションは後から追加するより、後から不要なオプションを削る形を取ったほうが予算の目安が立てやすくなります
見積書のチェックに関しては長くなるので、以下のエントリーを御覧ください。
2.支払期日をチェック
支払期日が「挙式前」なのか「挙式後」なのかは意外と重要です。
結婚式はそれでなくともお金がかかるもの。ご祝儀を頂いてから支払いをしたいと思ってい人も多いのではと思います。
現状はまだまだ「前払い」の会場も多いです。支払期日に関してはしっかりとチェックしてくださいね。
支払期日は交渉できるケースも。。
本契約前に「ご祝儀を費用の足しにしたいので、後払いにしてください。それなら契約を前向きに検討します」と交渉してみましょう。たい言ってみましょう。意外とOKだったりしますよ♪
3.支払い方法をチェック
クレジットカードでの支払いに対応しているのかを確認しましょう。
- 支払時期を遅らせることができる
- ポイントが貯まる
結婚式は高額なので貰えるクレカ払いで貰えるポイントも高いです!
ただ、クレジットカードは「利用限度額」があります。限度額が数百万円ある人のほうが少ないでしょう。
実はクレジットカードは、事前にカード会社に連絡することで、「一時的に限度額を引き上げてもらえる」ことがあります。
もちろん理由も聞かれますし、審査もあるので100%ではないですが、「挙式費用をカードで払いたいんです」と理由を言えば、認めてくれるところも多いです。
4.担当プランナーが誰になるかをチェック
会場の雰囲気だけでなく、見学時に案内してくれたプランナーさんのことが気に入って契約まで進む人も多いはず。
ただ、契約後の実際の打ち合わせは見学時に案内してくれたプランナーさんとは違う人になるケースもあります。
もし希望のプランナーさんがいるなら、本契約後にその人を担当にしてもらえるのかをチェックしましょう
プランナーさんによって結婚式の成否は大きく左右されますからね。
5.税抜き?税込み?
少しでも安く見せるために「税抜き」で記載する会場も多いです。
結婚式は何百万単位でお金がかかるものなので、消費税だけでも結構すごい金額になります。
消費税が上がり続けているご時世です。税込みかどうかはかならず確認しておきましょう。
6.ゲストの管理
会場の立地がゲストの交通に不便ではないか契約前にしっかりと確認しましょう。
遠方からのゲストがいる場合は、宿泊施設の有無などもしっかりとチェックしましょう。
7.キャンセル料をチェック
本契約後にキャンセルすると「キャンセル料」がかかってしまいます。
本契約後のキャンセルはあまり考えたくありませんが、意外とキャンセルする人は多いです。
結婚式のキャンセル料ってかなり高額なのでじっかりと事前に確認しておきましょう。
キャンセルに関してはこちらの記事でさらに詳しく書いています。参考にしてくださいね。
キャンセル料は会場によって違う
キャンセル料は本当に会場によってまちまちです。
ただ共通していえることは「キャンセルする時期が早ければ早いほどキャンセル料も安くなる」ということ。
冒頭で「ブライダル振興協会のモデル約款」によるキャンセル料を見てもらいましたが、もう少し具体的に会場のキャンセル料を見てみましょう。
以下は実際に存在する会場のキャンセル料を転載したものになります。
参考資料:関東にあるA会場のキャンセル料
解約期日 | キャンセル料の相場 |
---|---|
挙式開催日より150日~91日以前 | 申込金+見積金額の10%+実費 |
挙式開催日より90日~61日以前 | 申込金+見積金額の25%+実費 |
挙式開催日より60日~31日以前 | 申込金+見積金額の30%+実費 |
挙式開催日より30日~11日以前 | 申込金+見積金額の35%+実費 |
挙式開催日より10日~2日以前 | 申込金+見積金額の40%+実費 |
挙式開催日前日及び当日 | 申込金+見積金額の45%+実費 |
参考資料:関東にあるB会場のキャンセル料
解約期日 | キャンセル料の相場 |
---|---|
挙式開催日より151日前まで | 申し込み金全額 |
挙式開催日より150日~91日以前 | 申込金+見積金額の20%+実費 |
挙式開催日より90日~61日以前 | 申込金+見積金額の30%+実費 |
挙式開催日より60日~31日以前 | 申込金+見積金額の40%+実費 |
挙式開催日より30日~11日以前 | 申込金+見積金額の50%+実費 |
挙式開催日より10日~2日以前 | 申込金+見積金額の80%+実費 |
結婚・披露宴当日 | 最終確定御請求金額の100% |
当日に100%のキャンセル料がかかるところもあれば、当日でも45%のキャンセル料で済んでしまう会場もあったり、本当にバラバラですね。
例えキャンセル料が10%だとしても、300万円の見積もりだと「30万円」もかかってしまいます。
また、契約時に渡す「申込金(予約金)」は、本契約後は全額は返ってこないことも多いです。
すでに招待状などを会場が印刷してしまっている場合は、キャンセル料の他に実費も取られます。
本契約後のキャンセルは金銭面で言えば「損」しかありません。契約するときはくれぐれも慎重になってくださいね。
ちなみに結婚式のキャンセル料には「消費税」がかかりません。これは国税庁の見解でもあります。
もしキャンセル料がかかるような対応をされたら、消費者センターに電話することをオススメ致します。
台風や地震のといった自然災害時のキャンセル対応はどうなる?
基本的に地震、台風などがきっかけで結婚式が中止になったとしても「キャンセル料」はかかるような規定になっている会場がほとんど。
ただ会場によってはキャンセル料が減額になったり、免除してくれるところもあります。
また多くの会場では、自然災害に対しては延期や代替日の提案をしてくれることも多いです。
対応は会場によってまちまちなので、契約前の確認は必須です
ブライダル保険に加入するという手もある
ブライダル保険というものもあります。
これは思わぬケガや病気、災害などで結婚式をキャンセルしたいときに、一定の費用を補償してくれるといったものになります。
保険料は保障内容によって異なりますが、1万~5万くらいが相場です!
転ばぬ先の杖ということでこういったブライダル保険を利用するのも一つの手ですね。
無料のブライダル保険をゲットする方法
ここで意外と知られていないお得情報を共有したいと思います。
結婚式情報サイトのウェディングニュースが「ブライダル保険」を無料でつけてくれるキャンペーンを定期的に開催しています!
下記のキャンペーンですね。
WeddingNewsのアプリやサイトからフェア予約して成約してくれた人限定で500万円分の補償を無料でプレゼントしてくれるというものです。
とても安心できる特典なので、興味がある方は是非チェックしてみてくださいませ。
下記のアプリ経由でキャンペーンにエントリーすると特典がアップするのでお得になりますよ。
クーリングオフはない
キャンセルの話がでたのでついでに言っておくと、結婚式場との契約では「クーリングオフが適用されることはまずない」と思って下さい。
なぜならクーリングオフは「訪問販売」「電話勧誘」など適用範囲が限られているからです。
結婚式場の契約は自らが会場に出向いて行うことがほとんど。そういった場合だとクーリングオフは適用外なんです。
一度本契約をしてしまうと、キャンセルには必ずお金がかかってしまうと心得ておきましょう。
ただ、キャンセル料が相場よりあまりに高かったり、不当に感じたら、素直に払う必要もありません。その場合は一度国民生活センターに相談してみましょう。様々なアドバイスや対処法を教えてもらえます。
>>国民生活センター
値引き交渉をするなら、仮予約後、本契約前が理想
皆さん結婚式の値引き交渉ってしてますか?
「結婚式は縁起物だから値引き交渉なんて考えもしなかった」って人が意外と多いんです。
ズバリ結婚式でも値引き交渉は可能です!
値引き交渉により演出料をサービスしてくれたとか、持ち込み料が半額になったなど、多くの方が値引き交渉に成功しています。
一般的に10万~20万は値引きしてくれると心得ましょう。頑張ればそれ以上の値引きも可能です。
値引き交渉に一番ふさわしい時期は、言うまでもなく本契約の前。
そして契約に前向きな態度を見せるため「仮予約の後」が一番交渉が通りやすいと思います。
値引き交渉のコツ
相手も人間ですから、あまりにも強引な値引き交渉は心証を悪くします。
プランナーさんとはこれからも打ち合わせなどで何度も顔を合わせるので、値引き交渉の時も「礼儀」や「マナー」は必要だと思います。
ではどのように値引き交渉すればいいのでしょうか?
- 他会場の見積もりを持参して「こちらの会場と迷っている」と牽制する。
- 「○○を割引してくれたら契約します!」と値引きを条件に契約をちらつかせる
かなりベタな方法ではありますが、やはりこの2つの方法が一番効果があります。
値引き交渉は勇気が必要かもしれませんが、ただでさえ結婚式は費用がかかるもの。少しでも費用がお得になれば大きいと思います。
結婚式場の仮予約・本契約の時期
式場選びは早ければ早いほど良いです。人気の日取りは半年前から埋まっていることもあります。結婚式の準備期間の平均は10ヶ月と言われています。
1年〜10ヶ月前から式場探しをはじめ、半年前までに本契約に進むのが理想です。
まとめ
結婚式は高い買い物。
式場によっては「強契約すると安くしますよー」みたいに営業をかけてくるところも多いですが、必ず家に持ち帰って冷静になってから契約することをオススメいたします。
契約が終わったら後はいよいよプランナーさんと二人三脚で結婚式を作り上げていきます。
素敵な結婚式場が見つかりますように……。