結婚式の準備を進める中で、多くのカップルが悩むのが結婚式の費用の問題。
一般的に、招待客の人数が増えれば自己負担額も上がると考えられがちですが、実はそう単純ではありません。
実際はゲストの人数が増えるほど、ご祝儀の額も増えるので、そこまでの負担にならないケースが多いんです。
そこでこの記事では、ゲストの人数と自己負担額の関係を詳しく見ていきたいと思います。
人数別の結婚式費用総額はどれくらい?
まずは下記のデータをごらんください。様々な統計を元に当サイトが独自に算出した結婚式の費用の平均とご祝儀額、自己負担額をまとめた表になります。
ゲスト人数 | 結婚式総額 (平均) | ご祝儀 (平均) | おおよその 自己負担額 |
---|---|---|---|
~9人 | 108万円 | 23万円 | 85万円 |
10~19人 | 155万円 | 46万円 | 109万円 |
20~29人 | 215万円 | 79万円 | 136万円 |
30~39人 | 270万円 | 112万円 | 158万円 |
40~49人 | 325万円 | 145万円 | 180万円 |
50~59人 | 370万円 | 178万円 | 192万円 |
60~69人 | 400万円 | 211万円 | 189万円 |
70~79人 | 435万円 | 244万円 | 191万円 |
80~89人 | 455万円 | 277万円 | 178万円 |
90~99人 | 465万円 | 310万円 | 155万円 |
自己負担額がいわゆる「自分のお財布からいくら出すか」という項目です。
ゲストの人数が増えるほど自己負担額も上がっているように見えますが、60人前後から上昇率が緩やかになり、80人を堺に自己負担額が下がっている点に注目してください。
これが「ご祝儀」の力ですね。
ゲストが増えても自己負担額が急増しない理由
ゲストが増えると結婚式の総費用は確実に上がります。ただそれと同時にご祝儀の額も増加します。
基本的に新郎新婦が会場に払う金額は、結婚式の総費用から頂いたご祝儀の額を引いたモノになります。
自己負担額=挙式費用総額ーご祝儀
なので、意外と自己負担額が少なくて済むケースが多いんですね。
ご祝儀の相場はどれくらい?
ご祝儀の金額は、招待客と新郎新婦の関係性によって変わります。以下に、一般的な相場を紹介しますね。
親族からのご祝儀
- 両親:100,000円〜300,000円以上(新生活の支援という意味合いが強い)
- 兄弟姉妹:50,000円〜100,000円
- 叔父叔母:30,000円〜50,000円
- いとこ:20,000円〜30,000円
職場関係のご祝儀
- 上司:30,000円〜50,000円
- 同僚・部下:20,000円〜30,000円
- 取引先:30,000円〜50,000円(関係性や立場によってはそれ以上)
友人からのご祝儀
- 親友:30,000円〜50,000円
- 一般的な友人:20,000円〜30,000円
- 学生の友人:10,000円〜20,000円
その他
- 恩師:30,000円〜50,000円
ゲストの人数が増えると上がりやすい費用とは?
続いて結婚式にかかる費用の内訳を見ていきましょう。基本的に以下の9つに分けることができます。
- 挙式料
- 会場費
- 料理・飲み物代
- 衣装代
- 装花代
- 演出費
- 引き出物代
- 印刷物(招待状、席次表、席札など)
- 写真・映像
これらの項目の中で、招待客の人数に比例して増加するのは主に「料理・飲み物代」「引き出物代」「印刷物」です。
それ以外の項目は、ある意味固定費とも言えるので、ゲストの人数で費用が分散されます。
もちろん会場が大きくなれば固定も上がりますが、人数で大きく分散されるので、そこまでの負担になりません。
参考までに各項目の一人あたりの費用も見てみましょう!
料理・飲み物代の相場
一人当たりの料理+飲み物費用の合計
平均22,000
出典:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」
引き出物代の平均
一人当たりの引出物の金額
平均5,800円
出典:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」
印刷物の平均
ペーパーアイテムの一枚あたりの作成費
招待状:約250円
席次表:約230円
席札:約172円
30人VS100人!人数ごとの自己負担額の増加率を見てみる!
もう少し具体的な数字で見てみましょう。以下は30人、50人、100人の結婚式を比較した場合の簡単な試算例です
項目 | 30人規模 | 50人規模 | 100人規模 |
---|---|---|---|
会場費 | 50万円 | 70万円 | 100万円 |
料理・飲み物代 | 60万円 | 100万円 | 200万円 |
衣装代 | 30万円 | 30万円 | 30万円 |
装花代 | 20万円 | 25万円 | 35万円 |
演出費 | 15万円 | 20万円 | 30万円 |
引き出物代 | 15万円 | 25万円 | 50万円 |
印刷物 | 5万円 | 10万円 | 20万円 |
写真・映像 | 25万円 | 25万円 | 25万円 |
総費用 | 220万円 | 305万円 | 490万円 |
ご祝儀 | 99万円 | 165万円 | 330万円 |
自己負担額 | 121万円 | 140万円 | 160万円 |
ゲストの人数30人と100人を比べてみると総費用は270万円の差があるのに対し、自己負担額は40万程度しか差がありません。
自己負担額の上昇率はゲストの人数が増えれば増えるほど緩やかになるんですね。
これぞご祝儀パワー!
ちなみに上記の表から算出したゲスト一人当たりにかかる費用は以下の通りです。
- 30人規模:約7.3万円/人
- 50人規模:約6.3万円/人
- 100人規模:約5.1万円/人
人数が増えれば増えるほど一人あたりの単価が下がっていることが分かりますね。
つまり、「挙式費用を節約したい」という名目でゲストの人数を減らすのは逆効果になる可能性があるということでもあります。
ご祝儀を当てにしすぎるのは危険?
とはいえご祝儀を過度に当てにしすぎるのもリスクがあります。
なぜかというと、ご祝儀の金額って予想外になることが多いんです。ゲストが都合で来られなくなったり、景気が悪くて皆さんの懐具合が厳しかったり…。期待していた分のご祝儀が集まらないことも意外と多いんです。
なので自己負担額を試算するときは、ご祝儀の予想は控えめ設定しておきましょう。一般的な相場より2〜3割少なめで考えると安心です。
まとめ
というわけで結婚式のゲスト人数と自己負担額の関係に関してまとめてみました。
一般的に、ゲスト数が増えても、ご祝儀のおかげで自己負担額は予想以上に増えないことが多いです。
ただし、結婚式の費用は個人差が大きいため、実際に試算してみることが大切!
ただ、ご自身で試算するのは難しいと思うので、おすすめの方法は
- まずはゲスト人数の目安を決める
- 結婚式場の見学やブライダルフェアに参加する
- 会場のプランナーに人数ごとの見積もりを作成してもらう
これらの手順を踏むことで、より具体的なイメージが掴めると思います。
見学の際は以下のキャンペーンを利用すれば、お小遣いも稼げて一石二鳥です。
結婚式は人生の大イベント。費用面だけでなく、大切な人々との温かな時間を心に刻める素敵な1日になりますように。楽しみながら準備を進めてくださいね!
素敵な結婚式になりますように……。